ご存知の通り、日本と台湾の経済・貿易関係は非常に緊密で、台湾の経産省にあたる経済部の国際貿易局によると、日本は台湾にとって3番目に大きな貿易相手国(1位、2位は中国とアメリカ)であり、外国からの投資や技術の大きな供給源にもなっています。それと同時に、台湾は日本にとって第4位の重要な貿易相手国でもあります。
また政府観光局の統計によると、2018年に来台した日本人は196万9151人に達し、前年の2017年と比べて3.70%増となり、諸外国の中で最も高い伸び率となっています。主な内訳は、観光143万9450人(73%)、ビジネス25万2734人(13%)、親族訪問2万1149人、会議・展示会参加1万2923人、修学6243人で、年々増加傾向にあります。
上記の資料からも分かるように、日台の交流はますます盛んになっており、地理的要因や国民感情などを見ても、台湾のマーケットは間違いなく日本企業が突破すべき市場です。しかし、変革を目指す中小企業や立ち上げたばかりのブランドにとっては、台湾市場の開拓、業務に精通した台湾人の配置、営業部門設立、さらに台湾の顧客との何年にもわたる長期的な関係維持には膨大なコストがかかり、リソースが限られている企業であれば更にリスクは増します。
もしも上記の内容があなたの思った通りだったなら、「台湾ビジネス業務代行」は千載一遇のチャンスとなるでしょう。
3分で分かる「台湾ビジネス業務代行」
「業務代行」とは日本でできた言葉で、「営業代行」とも呼ばれます。その名の通り、あなたの労働効果を上げるため、バイリンガルの秘書が毎日発生する様々な業務を処理するのと同様に、台湾のマーケットのあらゆる業務を請け負う、という意味合いがあります。 「台湾ビジネス業務代行」は、日本語と中国語両方でスムーズにコミュニケーションをとることができ、メッセージのやりとりなどの時間を短縮し、コミュニケーション不足による遅延を回避することができます。また、電話応対、メールのやり取り、文書翻訳などの日常的な連絡業務から、在庫確認、商品の問合せ対応、見積書提出、発送、資材調達、国内外の仕入れ、進捗のフォローアップ、日本または台湾での展示会参加、会議や打ち合わせのセッティング、工場視察、台湾顧客のアテンド、フォローアップの追跡、顧客との関係維持などの正式な業務まで幅広く対応しています。
あなたが考えうるニーズ全てを一つひとつ解決します
長年「ビジネス業務代行」に従事しているシニアプロジェクトマネージャーのレベッカを例に挙げてご紹介します。彼女が担当するクライアントはある日本の貿易商社で、中国語圏の窓口となり、台北の首都圏を拠点に日本・台湾・中国の3カ国のメーカーとのやり取りや、ニーズに合った製品などを調達しています。彼女の1日の業務は、業務連絡・製品の輸出入に係る手続き処理・在庫と金流の確認の3つに分かれています。
この他、クライアントが台湾メーカーの製品を輸入したい場合、そのメーカーの商品カタログの日本語訳や、量産化の問合せ、問合せの回答報告をします。逆にクライアントが紹介したい新商品がある場合は、彼女がサンプルとカタログを中国語訳し、台湾や中国のメーカーへ勧めます。
「いつもお世話になっております。XX商事でございます。」スカイプの通知が鳴ると、彼女はヘッドセットを装着し、素早く中国語から日本語に切り替え、通常の連絡業務・市場調査・仕入れ・輸出入業務・マーケティング・PRから会計処理までこなし、さながら会社の海外営業部門全体を一人で担っているかのようでした。「でもこれこそが『海外支社』という考え方なんですよ」とレベッカは笑って付け加えました。
ただ「業務の代行」を請け負うだけではない
「日本ビジネス業務代行」のメリットはそれだけではありません。
「私はただの伝書鳩ではなく、お客様とメーカーとの間の架け橋であり潤滑油なのです。」とレベッカは誇らしげに言います。
「『ビジネス業務代行』がすべきことは『お客様よりも先に問題を見つけること』、そして建設的な解決策を講じ、素早く報告、対応することです。そうすれば、問題も大きくならず、お客様の時間を無駄にしてしまうこともありません。特に私の所属は日本企業ですので、元々『相手の身になって考える』と言う日本的なサービス精神が備わっています。お客様に安心していただくのが私の最大の任務ですし、私の達成感の源でもあります。」ここまで話すと、レベッカはクライアントに、原料価格の上昇のため早めの準備が必要となる、というメールを送りました。
では、こんなに長い間「日本ビジネス代行業」を続けてきた中で、特に難しかったケースはどんなものだったのでしょうか? レベッカは大きく深呼吸をしてから、「『泰然自若』も私の持つスキルの一つです。」と話しはじめました。「ある時、お客様のLED部品が相手の倉庫の前まで到着しているのに、保管期間の規定が突然厳しくなり、保管期間中のはずのLED部品が保管期間切れになっていたんです。」「幸いなことにこのメーカーは仕入れのパートナーで長年の協力体制があり、互いに信頼関係も深かったので、数回の交渉を経て貨物の半分を先に購入することができました。」「もう一つは、ある企業が高級ソファに合う脚部分のパーツを必要としていたケースです。例えば、iPhoneのオブシディアンブラックやピアノの漆黒のような、黒色に光沢があるものという指定でした。この『オブシディアンブラック』を探すため台湾中を探し回り、数え切れないほどのメーカーに問い合わせ、やっとある工芸家の方にたどり着きました。そして急いで色見本を作成してもらい、お客様の希望通りの質感を見つけることができたのです。」
「お客様が諦めようとしたとき、お客様に代わって完璧を追求し、『お客様のためだけの唯一無二のオプシディアンブラック』を探し出す、これが日本の職人気質です!」
「台湾ビジネス業務代行」3つのメリット
「台湾ビジネス業務代行」のメリットは大きく以下の3つに分けられます:
1.コストの削減:人件費・管理費・家賃・光熱費などの煩わしい経費を節約し、人材育成やオフィス設置などの時間、資金フォローの確定が難しい場合、会社にとっての大きな一助となります。
2.海外窓口の設置:台湾のマーケット進出、国内外の大小の問合せや交渉の処理をお手伝いし、台湾進出の旗揚げの出発点となります。
3.本来の業務に集中できる:日常発生する雑務から解放されるので、会社の業務計画や運営方針の企画など本当に必要なことにエネルギーを注ぐことができます。
「台湾ビジネス業務代行」に欠かせない3つのキーポイント
しかし、優良な「台湾ビジネス業務代行」にはどういった条件が必要なのでしょうか?
- プロジェクト遂行能力:シニアプロジェクトマネージャーには、時間の管理能力、情報分析能力、顧客維持能力、問題解決能力、コミュニケーション能力、追跡管理能力が必要とされます。
- 文化的な能力:日本語・中国語でのスムーズなコミュニケーションはもちろん、更には台湾のマーケットを熟知した立ち回りや、台湾のクライアントの文化習慣や機微を理解して初めて提携協議や、打合せ、交渉などを問題なく行うことが可能になるのです。
- 実行力:企画力と徹底した実行力が必要不可欠なので、「台湾ビジネス業務代行」の代理店や組織などは慎重に選ぶことが非常に重要です。その代理店や組織が日本や台湾の新規開拓の経験があるか、業種に関連したネットワークがあるか、販路や資材仕入れなどのネットワークがあるか、その業界での評判や信頼性があるか、公的機関の証明がある合法な組織であるか、これら全てが考慮すべきポイントとなります。
上記の3つの条件さえクリアできていれば、「台湾ビジネス業務代行」はあなたの海外マーケット進出の成功を支え、新規開拓、顧客維持など国境を跨いだ事業の最高のパートナーとなるでしょう!
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