TMとTBは…何ですか?十大翻訳業界用語を大解析!(下編)

TM、TBの違いがわからない (Designed by Freepik)
絶対に知るべき10大翻訳業界用語

業界を歩き渡るには業界用語を知るべし

3. TB(Term Base): 用語ベース、過去に翻訳した用語をデータベースとして記録し、のちに再利用することが出来ます。TMと似ていますが、TMの大半は文章であって、TBは主に「名詞」或いは「フレーズ」になります。特殊な学界専門用語や某業界の慣用語などは全てTB に属します。こうして、翻訳者の調べる時間を節約し、翻訳文に使用出来る各分野の専用名詞も確保できます。

例えば、Latteはスターバックスとマックでは「ラテ」と訳されていますが、Louisa、cama とIkariでは「ラッテ」と訳されています。TB のおかげで、翻訳者が惑わされずに済みます。

ちゃんとしたTMとTBで時間とエネルギーを節約 (Designed by Freepik)

  4. TEPTranslation, Editing & Proofreading):翻訳プロセス、つまり翻訳の品質管理方法です。翻訳者の「翻訳」、編集者の「装飾」、校正者の「審査」による標準作業手順書です。作業中に手滑り、見逃しなどが原因での誤訳や訳抜けがないように確保します。

 人は間違いを起こすものです。こうした検査を繰り返し、ミスの発生率を大幅に下げます。大多数の翻訳会社はクライアントにこの3つのステップで品質保護していることを保証します。

TEPプロセスに沿っているのかが、翻訳会社を測定する基準になります (Designed by Freepik)

  5. Source(Source Language):ソース言語、翻訳が必要な文書案件の言語です。仮に今日中に日本語の文章を中国語繁体字に翻訳するとして、この場合、 Sourceは日本語になります。

6. Target(Target Language):ターゲット言語、翻訳されたあとの言語です。上記のような場合、Targetは中国語繁体字になります。

7. MT:機械翻訳。まさに文字通りの意味で、コンピューターシステムによって「ソース言語」を「ターゲット言語」に変換、または「自動翻訳」と言います。先ほど話したGoogle翻譯のほか、Microsoft (Bing 翻譯)、IBM、Amazonなども次々と「機械翻訳」の研究開発を始めています。

2016年にGoogleが「Googleニューラル機械翻訳」(Google Neural Machine Translation system,GNMT)の技術導入を伴って、Google翻訳の訳文はますます的確になったのをお気付きでしょうか。海外の旅行サイトやショッピングサイトの閲覧が一気に簡単になりました。

急に外国語の文章が届いた場合、コピーしてGoogle翻訳に貼り付ければ、8割方で意味を理解できます。

もちろん、正式な文章には、やっぱりHTを通す事が必要です。HTとはなんでしょう?次の用語へどうぞ!

機械翻訳は人間に取って代わるのでしょうか。 (Designed by Freepik)

  8. HT人工翻訳、その名の通り、人間が自らの手で翻訳する事です。機械でもちゃんと翻訳ができます、訳抜けや誤字などの間違いも起こしません。但し、もっと重要なのは、人間には文章の筋道を理解し、意味を読み取り、ひとつのフレーズで真実を見抜けます…ってのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、こうした「機械は人間に取って代われるのか。」といった論争は永遠に無くならないでしょう。

  9. RelayRelay Translation):リレー翻訳、分かりやすく言えば、「翻訳の翻訳」ってことになります。例えば、中国語繁体字をアラビア語に翻訳したいが、適した翻訳者が見つかりませんので、先に英語に訳してから、また英語からアラビア語に訳します。

ここまで見て、賢い貴方にはきっとどんな問題が起こるのがお分かりになったでしょう。

翻訳前に、分かるべき事

翻訳前に、貴方の3W1Hを考えましょう (Designed by Freepik)
  1. CW(Copywriting):文案作成。翻訳の業界用語ではありませんが、よく起こる問題です。ソース言語は力があって魅力的なのに、ターゲット言語に翻訳した途端、勢いが半減。多くの人が感じた事あるじゃないでしょうか。

技術マニュアルや取扱いマニュアルなどにはこうした問題は起こりませんが(何故ならどんな言語であろうと、理解し難い…)、こうした問題は文書宣伝やニュースレターなどマーケティングに関連する題材で発生する──読者層の読み方に合わせて、共感をかき立て、用語に力を持たせる事でやっと文章の訴えに応じることが出来ます。但し、翻訳者の仕事はソース言語をターゲット言語に翻訳し、誤訳と訳抜けなどの問題はないか確認するまでです。

だから、翻訳後も変わらずに文字を響き輝かせるために必要なのは「文案作成」で、翻訳(Translation)だけでなく、「トランスクリエーション」(Transcreation)まで必要になります。今度、文案を翻訳会社に渡す時に、少しでも時間をかけてPM と3W1Hについて話し合うのはいかがでしょうか:

  1. この文案は何に使用されますか?(What?)
  2. 読者ターゲットは誰ですか?(Who?)
  3. どんな効果を出したいのか?(Why?)
  4. どんな風格を表現したいのか?(How?)

これらの10大翻訳業界用語を完璧にした事で、やっと翻訳会社が貴方の需要を理解し、期待を満足させることが出来ます。



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